<aside> 📌 2023年8月30日のアップデート以前、Fishing Plant のタックルは 最大ドラグで巻いてもラインブレイクしないバランス で組む事が多く、ラインウェイト上限とポンドテストライン、リールの最大ドラグが全て同じ値である事が最も「タックルの性能を最大限に引き出せるバランスの良いタックル」と言う認識でした。 最大ドラグは使えなくなっても、MDP-1 で各パーツの数値が同じである事が理想なのは変わらない筈でしたが、例外を体験してしまったので実験してみる事にしました。

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きっかけとなるタックル

購入したのは **ValueSpin 260(スピニングロッド)**と CreekPro 300(フィーダーロッド)。いずれも **Prima 3000(SPNリール)**に PEライン [グリーン] 0.18 mm をメインラインとしています。 最大ドラグは4kgですが、**MDP-1(ドラグを1つ緩めた状態)**で DP(ドラグパワー)3.5kg となり、ラインウェイト上限と同じ値になります。

ロッドのLW上限:3.5kg、 ラインのPTL:3.6kg、 リールのDP:3.5kg という、一見非常にバランスの取れたタックルに思えます。 ラインの PTL だけが若干 LW を上回るのは問題ありません。何故なら、3.5kg以上の負荷が掛かればドラグがラインを送り出してくれるので、ロッドやラインにそれ以上の負荷が掛かる事は理論上無いからです。(DPとPTLが共に上回ってしまうと竿が折れます)

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ところがこのタックル、実際には最大ドラグで巻いたときのように、過負荷がかかると竿の負荷メーターが振り切って赤く点灯してしまいます。

最もバランスが良いとされてきた同数値のパラメータは、現在は危険かもしれない。 …と云う訳で、他のタックルでも実験してみました。

実験結果1

検証用に準備したのは

ロッド:

JigWinner 270 LW:1.5~6.0 kg

リール:

FatBoySpin 5000 DP:6kg

ライン:

PEライン(Lb)0.15mm PTL:6kg

リールはドラグを2つ緩めると6kgになり、 LW上限、DP、PTL の数値が全て同じになります。

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結果は以下の通り。 最も負荷がかかる状態でラインとロッドの負荷メーターは最大まで振り切りますが、赤く点灯して危険な状態にまでは至らず、この状態で安定していました。 旧仕様の常識で想定した通りの結果と云えます。

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実験結果2

**負荷オーバーの判定になってしまったタックル** 同様、ラインのPTLのみ、他を上回っている場合で検証してみました。 PTL6.8kg、他は先程と同じ構成で 6kg。

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